夢であえたら・・・1
僕は夢を見ていた。いつもの通勤の風景。いつもの朝のラッシュ時の光景があった。
そして、僕は何故かいつもの電車を乗り過ごした。しばらくして別の電車が来た。
「この電車に乗らないと」
不思議な強迫観念にかられながら扉が開くのを待っていた。かなり焦っていた。
僕をジラスかの様に電車は静かに停車していた。
「早く乗らないと・・」
だんだん焦る気持ちが高まり、苛立ちさえおぼえだしたころ、
「この電車乗ったらあかんよ・・・・」
僕の後ろで女の子が言った。その声は、僕の焦りや苛立ちを瞬間的に消してくれた。
とても懐かしく、そして暖かい声だった。季節でいえば春みたいなそれだった。
結局その電車には乗ることもなく僕は目覚めた。
ちょうど2日前から風邪をひいてしまい、僕は会社を休んでいた。
久しぶりの休暇だが、高熱のため何の楽しみもない最悪の休暇だった。
一人暮らしのうえ彼女もいない男にとってはこんなにつらい日は他にあるだろうか?
今の僕に必要なものは、ビタミンCではなく一緒にいてくれる彼女だろうと思いなが
らタバコを一服。
僕を苦しめる熱は下がる気配は無い。
高熱にうなされての一服はなんとも言えず不味い。
ふとさっきの夢を思い出した。あの声をもう一度聞きたい。そう思わせるような声だ
った。
どこかで聞いたことがあるが思い出せない声。それを聞くとやさしくなれる声。
僕は昔この声を毎日聞いていた・・・・・・・・・・
つづく・・・・・・
そして、僕は何故かいつもの電車を乗り過ごした。しばらくして別の電車が来た。
「この電車に乗らないと」
不思議な強迫観念にかられながら扉が開くのを待っていた。かなり焦っていた。
僕をジラスかの様に電車は静かに停車していた。
「早く乗らないと・・」
だんだん焦る気持ちが高まり、苛立ちさえおぼえだしたころ、
「この電車乗ったらあかんよ・・・・」
僕の後ろで女の子が言った。その声は、僕の焦りや苛立ちを瞬間的に消してくれた。
とても懐かしく、そして暖かい声だった。季節でいえば春みたいなそれだった。
結局その電車には乗ることもなく僕は目覚めた。
ちょうど2日前から風邪をひいてしまい、僕は会社を休んでいた。
久しぶりの休暇だが、高熱のため何の楽しみもない最悪の休暇だった。
一人暮らしのうえ彼女もいない男にとってはこんなにつらい日は他にあるだろうか?
今の僕に必要なものは、ビタミンCではなく一緒にいてくれる彼女だろうと思いなが
らタバコを一服。
僕を苦しめる熱は下がる気配は無い。
高熱にうなされての一服はなんとも言えず不味い。
ふとさっきの夢を思い出した。あの声をもう一度聞きたい。そう思わせるような声だ
った。
どこかで聞いたことがあるが思い出せない声。それを聞くとやさしくなれる声。
僕は昔この声を毎日聞いていた・・・・・・・・・・
つづく・・・・・・